日硝産業株式会社さまについて
日硝産業株式会社さまは、東京都千代田区に本社を置くシリコーン製品に軸足を置いた化成品の専門商社さまです。
創業は1951年。日本においてシリコーンを歯科印象材として使用するなど、他社に先駆けてその用途を開拓されてきました。
そして現在に至るまで、さらなるシリコーン製品の普及と用途の開拓活動を進められ、幅広い分野でモノづくりをサポートされています。
今回は、取締役 管理部長で公認会計士でもいらっしゃる 室 裕文さまに、浅間商事とのお取引やデジタル化・IT投資について、お話をうかがいました。
日硝産業さまのIT課題
日硝産業さまと浅間商事のお取引は2021年、ホームページのお問い合わせから始まりました。
社内サーバーのクラウド化や、ネットワーク・各種IT/OA機器の管理体制の見直しをご希望でした。
浅間商事ITアドバイザーがご訪問し、ご相談をお受けしたところ、主に次のような課題をお持ちでした。
課題①:社内ネットワークが不安定
以前は社内のネットワークの安定性に不安がありました。週明けに出社するとネットがつながらない、といったことが起きることがあり、そのたびにルーターを再起動させるといった対応をされていました。
課題②:セキュリティ対策の見直し
UTMは調子が悪く、電源を切ったままでした。ログ管理ツールも導入されていましたが、オンプレミス版で管理の対象は社内のパソコンのみ。使い勝手も悪く、レポートの確認頻度も減少していました。いずれも、リースやライセンス期限の満了が近づいていたため、見直しを検討されていました。
課題③:テレワーク・外出時の電話やメールをスムーズにしたい
以前よりテレワークの導入を進めていましたが、コロナ禍でテレワーク環境の充実・強化を考えられていました。例えば、従来は会社宛の電話は、社員全員の携帯電話に転送されるサービスを利用していましたが、転送電話は再転送できないため、かけ直しになるだけでなく、料金も高額となっていました。
また、メールはリモートデスクトップで会社のパソコンを自宅から操作する方法でご利用でした。この方法ではスマートフォンからは利用できないため、外出時はメールの送受信ができない状態でした。
以上のような課題に加え、できるだけ取引業者をまとめたい、IT関連機器の管理体制を見直したいとのご要望をもとに、浅間商事でIT全般のご相談をお受けすることになりました。
浅間商事からの導入製品・サービス
複数の課題をお持ちの状況で、浅間商事では一つずつ、解決のご支援をいたしました。
解決①:社内ネットワーク(業務用Wi-Fi)
Wi-Fi機器の見直しで改善しました。
もともと家庭用機器で10台ほどが接続可能な機器を使用していましたが、浅間商事からのご提案で業務用機器を導入いただきました。
安定性だけでなく、スピードも改善。現在はパソコンだけでなく、会社貸与のスマートフォンも接続していますが、接続台数が増えても安定したスピードでご利用いただけております。
解決②:セキュリティ対策(UTM+ログ管理ツール)
UTMやログ管理ツールは、設置したまま、社内で管理・状況の把握ができていない状況でした。UTMは設置方法にも問題があり、Wi-Fi環境ではセキュリティが機能していない状態でした。
いずれもリース満了が近づいていたため、一度廃止も検討。しかし、セキュリティを重視していたことから、浅間商事のご提案で入れ替えを決定しました。
UTMはリース満了後に入れ替え、正しい設置・設定のほか、その後定期的に当社からセキュリティレポートをご提出し、UTMの稼働状況を確認することでご安心いただいています。
また、ログ管理ツールはクラウド対応で、かつ中小企業向けのよりシンプルなツールに変更し、テレワーク体制に対応しただけでなく、使いやすくなりました。
セキュリティ対策は、社内に専門家がいないため、機器やサービスで対策しておきたいという考えがあったものの、運用に不安が残っていました。浅間商事の運用サポートが加わったことで、このようなご不安も解消されました。
解決③:テレワーク(クラウドPBX、Microsoft 365)
日硝産業さまでは、以前よりテレワーク導入を徐々に進めていましたが、現在はテレワークを制度化し、継続して実施されています。
電話は、クラウドPBXを導入。主装置をクラウド化したことで、専用電話機はもちろん、スマートフォンからも会社の電話が受けられるようになりました。
テレワーク時はスマートフォンから、出社時は固定電話機やコードレスの電話機からなど、それぞれが使いやすい機器で柔軟に運用されています。
受けた電話の転送もできるようになり、さらに月額費用を下げることにも成功しました。
メールは、Exchange Onlineの導入で、スマートフォンからの送受信も実現しました。以前の「会社のメールはパソコンで見るもの」という状態から、「スマートフォンでいつでも、どこからでも」メールの送受信ができるようになりました。
電話やメールに限らず、会社全体でペーパーレス化を進めたことで、以前は書類処理のために出社が必要だった事務職の方も、テレワークがしやすくなりました。
なお、スマートフォンも浅間商事からご導入いただいております。法人向けのより適切なプランをご紹介し、通話料を下げることに成功しました。
Microsoft 365のご活用
さまざまな機器・サービスの導入を進め、課題を解決されてきましたが、特に導入効果を感じられているのがMicrosoft 365です。現在はExchange Online、Teamsをメインに活用されています。
Exchange Online(メール)
パソコンでのみ送受信していたメールが、いざスマートフォンでも利用できるようになったところ、「『なぜ今までやっていなかったのだろう?』と感じるほど、便利になりました。」(室取締役 管理部長さま)
特に営業の方は外回りが多いため、外出先からのメールの送受信がスムーズになりました。
また、Exchange Online移行時にメール・フィルタリング・オプションであるMicrosoft Defender for Office 365も導入し、メール環境をより安心・安全なものに進化させました。
Teams(ビジネスチャット)
浅間商事の自社事例をご紹介し、「Microsoft 365で利用できるのなら」と使い始めたところ、社内のコミュニケーションに欠かせないものになったのがTeamsです。
「Teamsは、使ってみたらとても便利なツールでした。」(室取締役 管理部長さま)
チャット、Web会議、ファイル共有といった基本機能をすべて活用されています。
Microsoft 365導入前は、ビジネスチャットの利用はなく、社内のコミュニケーションは電話やメールでした。
導入当初は使いこなせるか不安もありましたが、いざ利用を開始したところ、操作が簡単でレスポンスも良く、すぐに社内に定着しました。特にテレワーク環境に馴染み、その利便性の高さを実感されています。
Web会議は以前からZoomやGoogle Meetなどを利用していましたが、頻度はそれほど高くありませんでした。
しかし、コロナ禍で、TeamsでのWeb会議はすぐに定着。現在は社内だけでなく、社外との商談などにもTeamsをご利用です。パソコンで業務をしながら、スマートフォンからは会議に参加するといった、柔軟な運用もされています。
SharePoint(クラウドストレージ)
今後の課題と感じられているのは、OneDriveやSharePointといったクラウドストレージ機能の活用です。
たとえば、BCP対策として、オンプレミスサーバーのみでの運用に不安を感じられています。社内サーバーの整理や、既存ストレージとのすみわけなど、データ整理を進め、クラウドの活用も進めたいとお考えです。
「働きやすい職場」を目指した、積極的なIT投資
日硝産業さまは、「働きやすい職場」を作ることを目指しています。
室取締役 管理部長さまのお話
『女性社員が出産・育児で退職してしまう傾向に課題を感じていました。また、女性社員のみならず、社員に楽しく、長く働いてもらうために、全社員にとってライフ・ワーク・バランスがとれた職場を作りたいと考えておりました。
その施策の一つが「利用しやすいテレワーク制度の導入」です。
以前よりテレワーク環境の整備を進めていましたが、コロナ禍で浅間商事さんに相談に乗っていただきながら、その環境をより進化させてきました。
育児休暇から復帰した社員も、在宅で業務をスムーズにこなせるようになり、さらに、全社員がテレワークにメリットを感じているため、現在は会社として制度化しました。
また、「ペーパーレス」も働きやすさにつながっています。
紙を電子化し、データでの共有を進めることで、誰でも必要な文書にアクセスできるようになりました。結果、テレワークがスムーズになっただけでなく、属人化が解消し、業務効率化も進んできました。』
中小企業も、電子取引が一般化しつつあるだけでなく、電子帳簿保存法の改正などの法令対応が必要になっています。
このような時流の中で、日硝産業さまは「制度対応にとどまらず、業務効率化や働きやすさの向上を目指したデジタル化・DX化を進めたい」(室取締役 管理部長さま)と、積極的なIT投資を継続されています。
浅間商事をお選びいただいた理由
積極的なIT投資を推進される中で、浅間商事をパートナーにお選びいただいた理由について、おうかがいしました。