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【2025年最新】情報セキュリティ10大脅威(セキュリティーニュースレターVol.117)

2025.03.05
コラム
【2025年最新】情報セキュリティ10大脅威(セキュリティーニュースレターVol.117)

情報セキュリティ10大脅威2025 [組織]​

IPAから「情報セキュリティ10大脅威 2025」が発表されました。

これは情報セキュリティにおける脅威の中でも、前年、特に社会的な影響をもたらしたトップ10のランキングです。

企業や組織向けに発表された脅威を見ていきましょう。

順位 「組織」向け脅威​ 初選出年​ 10大脅威での取り扱い(2016年以降)
1 ランサム攻撃による被害​​​ 2016年 10年連続10回目
2 サプライチェーンや委託先を狙った攻撃​ 2019年 7年連続7回目
3 システムの脆弱性を突いた攻撃 2016年 5年連続8回目
4 内部不正による情報漏えい等 2016年 10年連続10回目
5 機密情報等を狙った標的型攻撃 2016年 10年連続10回目
6 リモートワーク等の環境や仕組みを狙った攻撃 2021年 5年連続5回目
7 地政学的リスクに起因するサイバー攻撃 2025年 初選出
8 分散型サービス妨害攻撃(DDoS攻撃) 2016年 5年ぶり6回目
9 ビジネスメール詐欺 2018年 8年連続8回目
10 不注意による情報漏えい等 2016年 7年連続8回目

国同士の争いや緊張が原因で発生するサイバー攻撃のことで、​ある国が他の国の政府や企業を狙って行う攻撃​

参考:IPA「情報セキュリティ10大脅威 2025」

ポイント

昨年末、大手航空会社や大手銀行数社でネットワーク障害が発生し業務に多大な支障がでました。これは今回8位のDDoS攻撃(分散型サービス妨害攻撃)が一因と考えられています。

攻撃者は様々な機器の脆弱性を悪用し、目標に対してDDoS攻撃を行います。
そのため、インターネットにつながる機器(ルータ、NAS、ネットワークカメラ、WiFi、LANケーブルで接続しているIoT機器全般)の設定やファームウェアが古いままだと、知らぬ間に悪用されてしまいます。

インターネットにつながる機器は常に脅威があると考え、各機器のアップデートの有無の確認・定期的な見直しを行い、不要な機器はネットワークから外しましょう。​

攻撃パターン

  • サイバー犯罪のビジネス化で、攻撃者側のハードルが低下
  • VPNの脆弱性を悪用したランサムウェア攻撃の被害が拡大
  • 大手企業を標的とする場合、セキュリティ対策が強固でないサプライチェーン経由で攻撃​
  • 簡単なパスワードで運用していて、ランサムウェア被害にあった事例も​あり
  • 導入当時のままになっている、ネットワーク機器の設定・ファームウェアの脆弱性を突いたDDoS攻撃

対策

人的・組織的対策

  • 日頃から怪しいと思ったメールやファイルは、開かず確認・報告と情報共有・インシデント時の対応方法の確認​を
  • システムで守れないケースもあるため、定期的なルールの確認、見直しを​

システム上の対策

  • アップデートを怠らない、古い機器やソフトでサポートが切れたものは見直しを​
  • 万が一のバックアップがあるか、定期的にとれているか確認を​

人為的ミスを未然に防ぐ対策

セキュリティ対策をしていても、不注意等での人為的ミスによる情報流出も増えています。

  • 機密情報の整理、情報持ち出しのルール・権限の見直し(私用デバイス・クラウドサービス・USBメモリの利用制限)なども検討を
(当ホームページの情報は執筆時点、もしくは更新日時点の情報に基づいております。掲載後の状況により、内容の変更が生じた際、予告なしに変更・更新する場合があります。)
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