不正送金被害が急激に増えています。巧妙化してきており、電子証明書を利用していても被害にあったり、サポート詐欺を悪用した被害なども確認されています。
フィッシングメールだけに気を付ければいい、というわけではなく、常にセキュリティを考える必要があります。そして、システムに頼る、極力不審なメールが届かない仕組みにする、定期的に脅威を知ることも必要です。
→不正送金被害が急増中!(セキュリティーニュースレターVol.101)
メールやSMS等経由のフィッシング手口で、インターネットバンキング利用者のID・パスワード等を盗み、預金を不正に送金する事案が多発中!
令和5年上半期における被害件数は過去最多の2,322件、被害額も約30億円。被害者の大部分は個人(2,247件)ですが、法人での被害も69件確認されています
出典 警視庁 令和5年上半期におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について
攻撃の6割を占めるメール経由のフィッシングは、メール文面やリンク先の偽のHPサイトも本物そっくり、見た目では判断つかなくなってきています。
電子証明書を利用したネットバンキングでも、パソコンを乗っ取られての被害も出ているため、セキュリティ対策も定期的に確認、見直しを!
サイバー攻撃のパターン
メール経由
差出人を偽装、巧妙な文面で本文のURL(フィッシングサイトや不正なサイト)から不正サイトへ誘導するため、メール本文のリンクからではなく、WEBブラウザから正規サイトを開いて確認を。メール経由の攻撃が多いため、日ごろからどのようなフィッシングメールがあるか確認を!
SMS経由
携帯電話・スマートフォンの電話番号宛に、銀行を騙ったショートメッセージを送り、偽のログインサイトへ誘導、IDやパスワード、ワンタイムパスワード等入力させ不正送金。メールよりも見られやすく、なりすましも容易、簡単に送れるため、個人被害が多発。
対策
- フィッシングメールは本物と見分けにくいため、最新の情報を確認※
- ID・パスワード等使い回ししていると、攻撃者は様々なサービスへ。不正にログイン・不正利用を試みます。パスワードの使いまわしは避けましょう。ウイルス感染すると、入力情報の搾取だけでなく遠隔で悪用されるケースも。セキュリティ対策は怠らずに。
ビジネスでパソコンを利用する上での注意点
- サポート切れのパソコンやソフト、古いネットワーク機器は使用をやめ定期的に見直しを。
- フリーWiFiや、公衆WiFiの利用はしない。デバイスやサービスは公私を分けて利用する。
- 使いまわしのUSBメモリは使用を避ける。出所不明のフリーソフトやクラウドサービスは利用しない。