目次
日本の企業間取引が抱える課題と問題化する背景を解析!
昨今、日本の労働人口が減少している問題が話題です。政府によると2040年には約20%の労働人口が減少するという試算が公開されています。
特に、中小企業の間ではこの問題に背を向けることはできなくなっているのではないでしょうか。働き方改革待ったなしの状況です。
そんな中、BtoBの商取引において、EC(電子商取引)を活用して飛躍的に生産性向上を目指す企業が増えてきています。今回はその成功事例をご紹介いたします。
アナログな日本の企業間取引の現状
皆さんご存知の通り、日本の一般消費者-企業間の電子商取引は、キャッシュレス決済がまだ世に普及されていないように、諸外国と比較して“遅れをとっている”という印象がここ最近で目立ってきたように思います。
では、企業間取引の市場に目を向けるとどうでしょうか。
顕著な状況がうかがえる「卸売」の市場をみてみると、2018年ではEC(電子取引)化率は27.7%。ようやく電子化した割合が3割近くになってきたという状況なのです。(BtoB-EC 市場規模の業種別内訳 参照)
裏を返せば7割以上がアナログです。たしかに日本の大部分を支える中小企業では電話・FAXでの取引がまだまだ色濃く残っていることは想像にたやすいでしょう。
BtoB-EC 市場規模の業種別内訳
(出典:経産省「電子商取引に関する市場調査」P.84図表 6-5:BtoB-EC 市場規模の業種別内訳)
アナログな業務と人手不足問題の関係性
よく耳にする「人材確保」についての問題。特に中小企業にとって「人手不足」「採用難」の問題は深刻で、多くの会社が頭を悩ませているような状況かと思います。
資料を見ると、実に中小企業の半数以上が「労働人材の不足」について課題を抱えていることが分かります。
人材不足は残業の増加や休暇取得数の減少など労働環境に悪影響を及ぼします。生産性を高めることで対応をしなくてはいけません。現状を見直し、将来のために人材の確保や業務負荷の削減など職場の労働環境を良くするための施策を行うことが必要でしょう。
生産性向上のために見直すべき業務の1つに、FAXや電話で行うアナログな業務があります。
企業間(BtoB)取引専用ECパッケージ アラジンECはFAXや電話で行っている受発注業務をWeb化することで業務効率化・売上アップが可能なシステムです。受注担当者の負荷を削減することが可能です。
成功事例
食品卸売業A社「FAX・電話で受けている注文の処理業務を軽減したい」
課題
今までは電話やFAXで注文受付をしておりました。しかし、電話での聞き取りミスやFAXによる不鮮明・不明確な文字の解読ミスなどの人的ミスが発生していました。それに伴う取引先への確認作業による業務負荷も問題視されていました。また、休み明けに出社すると注文FAXが溜まっており、受注業務だけで午前中が終わってしまい、出荷締め時間に追われるという状況でした。
解決
FAX・電話で受けている注文をWebを通しての注文に変更することで、「聞き間違え」「読み間違え」といった人為的ミスや取引先への確認作業が削減できました。その結果、受注業務だけでなく他の業務を行う時間ができて、業務効率が格段にアップしました。
理美容品メーカー・ディーラーB社「リアルタイムに商品の案内がしたい」
課題
従来、取引先への商品案内は年数回発行のカタログが主で、新商品は別途チラシを作成するなどして営業が直接案内をしていました。そのため販促物の作成にコストや手間がかかっており、さらに営業担当によって案内の数や内容にばらつきがありました。
解決
Web上に新商品やキャンペーン情報を掲載することで、リアルタイムに商品を案内できるようになりました。また、営業担当がチラシを作成する手間やコストの削減に加えて、営業個人のスキルに関係なく取引先へ均質に案内することができました。
以上、例として2社の成功事例をご紹介させていただきました。
その他情報のお問い合わせや、実際に話を聞いてみたいといったご要望につきましてはお気軽にご相談ください。