浅間商事代表の柳沢です。
先日のセミナーで、老舗企業が時流に合った企業文化に変えるためにはどうしたらいいのかという質問を多くいただきましたので、私の考えをまとめたいと思います。
私たち浅間商事は創業59年、平均年齢48歳の老舗企業です。もともとはキヤノンさんの複合機の代理店として活動してきましたが、数年前から中小企業のITアドバイザー、首都圏最高のIT商社を目指して事業構造改革をしています。個人的には僕たちは老舗ベンチャー企業だと言っています。
企業文化を変えるのは、事業構造改革を成功させるための手段の一つです。複合機という数年に1度しか変化しない1商品を買ってもらえばよかった事業から、トータルなIT提案という毎年新製品が発売される複数商品を組み合わせた商品を買ってもらう必要がでてきたため、会社の仕組みや文化を変える必要が出てきました。
事業変革に必要なのは「継続力と徹底力」ということで様々な施策を5、6年間改善しながら続けてきました。
「企業文化とは社長の口癖」、これが私の一番好きな言葉です。社長の口癖が会社の文化を、支店長の口癖が支店の文化を創ります。
こんな言葉もありますね。言葉が行動につながります。
「思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。」マザー・テレサ
というわけで、経営層になってからは口癖やメール癖、チャット癖など言葉遣いに気を付けるようにしました。当初は、どうせ何をやっても駄目だ変わらないという文化や口癖が蔓延していましたので、考え方を前向きにするような言葉遣いを多く使いました。コーチングにも近いのかもしれません。
言い換えの例
- 会長・社長・支店長・担当 → 全社員~さんで呼び合う(役割が違うだけで偉い・正しいわけではない)
- どうせ中小企業だから → 中小企業ならではだよね
- 全然ダメ → 伸び代しかない!チャンスしかない!
- ピンチでもうだめだ → ピンチはチャンスだ
- あれは、あいつはわるい、ダメ → もったいない
- だめなところがあります → ここが課題です
- 会議情報の下し → 情報共有、意見交換
- ちょっと会議しよう → 打ち合わせしよう、ディスカッションしよう(会議だとなぜか長くなる)
- ディスカッション → ×議論・討論 → 意見交換、対話(会議やディスカッションは相手を否定しあう場ではない)
- 人を使う → 人に動いてもらう
- 使えるメンバー → 頼れるメンバー
- やらせる → やってもらう
- どうしたらいいでしょうか?(指示待ち) ← あなたはどうしたいのですか? → こうした方がいいのではないでしょうか?(提案)
などなどです。
言葉遣いを変えるほかには、月に1回代表のビデオ配信を見てもらったり、業績だけでなくコンピテンシーを評価に追加したり、Unipos※を導入してたたえあったり、年間賞で表彰したりしてきました。
始めてから5年ほど経ちますが、今では昔のことを思い出すのが恐ろしいくらい前向きで自主的な企業文化に変わってきたと思います。
※Unipos:社員同士が「感謝の言葉」+「ピアボーナス(R)」をWeb上で送り合えるサービスです。 浅間商事では2019年より利用しております。
https://unipos.me/ja/
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