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現在の日本国内では少子高齢化が進み、これまで一般的であった終身雇用制度も崩壊しつつあります。
そういった背景のなか人材採用においては、優秀な人材を求める中小企業を中心として売り手市場傾向が続いているのです。
売り手市場の中で優秀な人材を確保したいと考える中小企業にとっては、
「採用担当者が不足している」
「採用ノウハウが社内にまだ集積していない」
「知名度がまだあまりない」
などといった様々な課題が浮かび上がり、なかなか思うような成果を挙げられないままということも決して少なくありません。どの課題も一朝一夕で解決できるようなものではなく、じっくりと取り組んでいく必要があるものばかりであるためです。
そんな状況の中で中小企業の採用力をアップさせるために、ぜひともまず労働環境の整備による社員満足度の向上に取り組んでいただきたいと考えております。
社員満足度の向上は採用力の強化に直結
社内の人間関係や業務内容だけでなく、オフィス環境など幅広い面において従業員が感じている満足度を従業員満足度と呼びます。
従業員満足度の高い企業は生産性が高く、離職率は逆に低いことが知られているのです。
そして「働きやすい会社」は、就職・転職活動をしている人にとっては非常に魅力的に映ります。
特に近年では就職先の決定において給与以外の要素が非常に大切にされていますから、従業員満足度の向上は採用力の強化に直結する効果的な施策と言えるのです。
オフィス環境の整備や社内制度を見直すことから始めましょう
従業員満足度の向上のためにまず取り組める施策としては、オフィス環境や社内制度の整備が挙げられます。オフィス環境と言えば、一昔前までは「ただの作業スペース」であり、仕事をするための空間でしかありませんでした。
しかし近年では、技術の進歩によって知的労働の重要性が高まったことや従業員の生活スタイルの変化などにより、そういったイメージは大きく変わってきています。オフィスはただの空間や作業スペースなどではなくなり、モチベーションを高める、利便性の高いオフィス環境が求められているのです。
社員のモチベーション維持・向上に関して言えば、社内制度の整備も大切な要素です。努力したことがしっかりと報われるような報酬体系や表彰制度があれば社員のやる気向上につながりますし、福利厚生を充実させることでワークライフバランスの充実にも貢献できます。
つまり従業員満足度の向上のためにはまず、オフィス環境の整備と社内制度の整備を車の両輪として取り組んでいただくことが非常に効果的なのです。
社員満足度向上につながる職場環境改善策の具体例
ここからは、社員満足度向上につながる職場環境改善策について、オフィス環境面と社内制度面の2つに分けて具体例をご紹介いたします。
オフィス環境の改善
ワークスペースの改善
実際に職場メンバーが毎日働くワークスペースの改善は、従業員満足に直結します。無線LANを導入してペーパーレスを推進しフリーアドレス制を導入するなど、働きやすい職場環境を作ることで社員のモチベーションアップや生産性向上につながるのです。
また、フリーアドレス制を導入することができれば社員同士のコミュニケーションを促進することにもつながります。
カフェスペースなどのリフレッシュ空間を重視
従業員満足度を高めて生産性を向上させるためには、社内のリフレッシュスペースの活用もとても重要です。
休憩する場を充実させることは職場メンバーに業務のオンオフをはっきりとさせることにつながり、業務効率アップの効果が期待できるでしょう。
例としては、まずウォーターサーバーの設置が挙げられます。
ウォーターサーバーの無い職場では、社員がコンビニや自動販売機で飲み物を買うことも多くあります。それでは当然お金がかかりますし、清涼飲料水や砂糖のたくさん入った缶コーヒーなどを飲んでいると、健康面でも心配です。もっと手軽に気分転換をしたいという働き手の声は意外に多く、ウォーターサーバーを置くことで従業員満足につなげることができるでしょう。また、缶やペットボトルなどのゴミが減ることもメリットの一つと言えます。
そして近年非常に注目されているのが、職場内にカフェスペースなどを設置することです。生産性向上だけでなく社員同士のコミュニケーション促進など、カフェスペース設置には以外にも非常に多くのメリットがあると言われているのです。
就職先を探している人に対しても、「職場にカフェペスペースがある」というのは非常に分かりやすいアピールポイントとなりますよね。
インターネット上のクラウドを活用
テクノロジーを活用したオフィス環境整備としてぜひとも利用したいのが、ネット上のクラウド利用です。情報の管理や共有がインターネット上で簡単にできる様になるため、業務効率の改善や情報管理・セキュリティ対策など様々な面で好影響が期待できます。
そして特に注目したいのが、クラウド活用によるテレワークの推進です。情報に対していつでもどこでもアクセスできるということは、社員の働く空間をオフィス内だけではなく様々な場所にまで広げることを可能にします。
時代の変化と共に自由な働き方を求める人は非常に増えてきているため、テレワークの推進は従業員満足度はもちろん、採用時のアピールポイントにも大きくつながります。
社内制度の改善
社員の成長支援制度の充実
現代の就職・転職希望者にとって、働く先を決めるうえで最も大切なポイントは、「自分が成長できる場所かどうか」です。実際にリクルートキャリアが2019年卒の大学生に対して行なった調査でも、「就職先を確定する際に決め手となった項目」は「自らの成長が期待できる」が47.1%と一番高かったことが分かっています。
出典:リクルートキャリア
自己学習システム導入や資格試験受験者に対する支援など、社員の成長支援に重きを置くことは、魅力的な企業としての絶対条件と言えるのではないでしょうか。
表彰制度の充実
職場メンバーが何らかの功績を上げたり業績アップに貢献したりした時、それがきちんと報われる会社であることは、従業員満足度向上に対してとても重要です。
努力した社員をたたえることはモチベーションアップにつながりますし、「こう努力すれば報われる」という指標をはっきりと打ち出すことは社員教育の面でも効果的でしょう。
また、表彰基準を明確に社員に伝えることは、企業理念や自社が向かう方向性の理解を社員に促すことにもつながりますし、分かりやすい基準を設けることで公平性も高まります。
福利厚生の充実
福利厚生を充実させることは、職場メンバーの満足度を高めるために非常に大切です。
「会社独自の休暇制度を設ける」
「住宅補助や家賃手当を支給する」
「社員食堂を設置して安くて健康的な食事を提供する」
など様々な制度が考えられますし、休暇制度などに関しては実際に取得しやすいような社内風土を作り出すことも重要でしょう。
レクリエーションの実施など
生産性を向上させたり、働きやすい職場を作ったりというためには、社員同士のコミュニケーションを促進することが効果的です。
一昔前までは「飲みにケーション」が主流で、飲みに行くことで上司と部下、同僚同士のコミュニケーション機会を作っていましたが、現代ではなかなかそうもいきません。
現代の企業においては、幅広く社員が参加できるようなレクリエーション機会を企画することも、重要な従業員満足工場策の一つと言えるでしょう。
採用力・社員の定着率をアップのために、まずオフィス環境から見直してみてはいかがでしょうか?
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