目次
浅間商事代表の柳沢です。
年明けからAI活用のニュースが急増しています。これまでは一部の企業が研究のために使用するものでしたが、この先1~2年の間に私たち中小企業もAIを活用して仕事をするのが当たり前になりそうです。
WindowsやWord・Excelが発明された時と同じぐらい、働き方が大きく変わることが期待されていますので情報を共有します。
AI開発の時流
AIの種類
文字認識AI、音声認識AI、画像認識AIの3つが身近なAIの種類です。
文字認識AIは、英語を日本語に翻訳したり、スキャンした書類や名刺の文字を認識したり、すでに多くのアプリやサービスで活用されています。
音声認識AIも様々なデバイスに搭載されています。スマートフォンやスマートウォッチで「OK Google」や「Hey Siri」と活用している方も多いのではないでしょうか。
画像認識AIは、画像検索で適切な画像を見つけたり、自動車の自動運転や衝突予防ブレーキなどのシステムなどに活用されています。
生成AI
最近注目されているのは生成AI=Generative AIです。
日本語や英語など普段使用している言語でテキストを入力すると、文章や画像、音楽などのコンテンツを生成してくれるAIです。
その知識量とスピード、回答内容があまりにも素晴らしいため注目されています。
例えば、
- 「この報告書を500文字に要約して」と入力すると、数十ページの報告書を数秒で読み込んで、500文字に要約してくれる。
- 「会社でパソコンを持って働いている人の画像を出して」と入力すると、様々な画像を融合したオリジナルの画像を出してくれる。
- 「ほうれん草を使った料理を教えて」と入力すると、いくつものレシピサイトの情報を要約しておすすめレシピを教えてくれる。
などです。
中小企業が使えるAI事例
新しいBing
検索エンジンのBing(ビング)に生成AI機能が追加されました。現在「新しいBing」の利用は無料ですが申し込みが必要ですので、ぜひ皆さま試してみてください。
検索したけど広告が多かったり、いくつものページを見たけどよくわからなかったりした経験はないでしょうか?新しいBingに欲しい情報についての質問をすると、いくつものページの要約だけを教えてくれて時短になります。
Microsoft 365 Copilot
先日Microsoft 365 Copilot(コーパイロット)が発表になりました。コーパイロットとは副操縦士という意味です。
発売日や価格は未定ですが、近日発売される予定です。
以下の映像では、Word、Excel、PowerPointの作成をAIの副操縦士と協業で進めていく様子を見られます。とくに15:00~20:30の5分30秒間のご視聴がおすすめです。
※設定→字幕→自動翻訳→日本語で日本語字幕が付きます。
Adobe Firefly
続いてAdobe Creative Cloudの新しい機能として、Adobe Firefly(ファイアフライ)も発表されました。ファイアフライとは蛍という意味で、こちらも発売日や価格は未定です。
様々な画像や動画を簡単に新しく生成することができます。著作権に配慮していることが強みのようです。
AI活用の注意点
非常に便利なAIですが、まだ使用例が少なかったり、法整備が十分でないことから注意すべき点がいくつかあります。
情報漏洩
誰もが使えるAIサービスに社内の個人情報や営業情報を入力してしまうと、情報が漏洩する可能性があります。業務で活用するには、信頼のおけるAIサービスのみにしておいたほうが安全です。
権利侵害
AIによって生成された画像や文章は、誰かが著作権や肖像権を持つものである可能性があります。新しい技術でまだ法整備が十分ではないため、生成された成果物の利用には注意が必要です。
中小企業がAI活用するためのポイント
AIはデータを学習して賢くなります。社内の情報をできるだけデータ化しておくことが重要です。
そのため、ペーパーレスやクラウド活用を進めておくことが初めの一歩になります。
また、情報漏洩や権利侵害などの注意事項をクリアしてくるであろうMicrosoft 365やAdobe Creative Cloud を活用し続けることが、中小企業がAI活用の波に乗り遅れないための最もシンプルで費用対効果の高い方法になるではないかと私は予想しています。
浅間商事は、中小企業のITアドバイザーです。自社のノウハウも活かして、多くの中小企業のはたらき方改革や情報セキュリティ対策のお手伝いをしています。
ご相談がございましたら担当営業もしくはお問い合わせフォームやコールセンターまでご相談ください。新規のお客さまも歓迎です。
- フリーダイヤル:0120-830-414(あさま よいよ)
- お問い合せフォーム