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浅間商事代表の柳沢です。
今年度、政府の骨太方針2022にDX推進が盛り込まれそうです。今回は「まだ間に合う中小企業のDX」についてお話ししたいと思います。
DXとは? ペーパーレス化・IT化・電子化・デジタル化との違いは?
DXとは?
デジタル・トランスフォーメーションの略です。主に「デジタル技術を使い、会社の業態を変革させる」といった意味で使われています。
ペーパーレス化・IT化・電子化・デジタル化とは?
既存業務の一部を、紙ではなくパソコン・スマホなど電子端末で行うという意味で主に使われています。
「ペーパーレス化」「IT化」「電子化」「デジタル化」という言葉は、各ソフトやハード会社が時代の流行りに合わせて使ってきた言葉で、大きな違いはないと思います。
DXは、数年前から大手コンサル会社が大企業向けに使い始めた言葉です。
「DXとデジタル化は違う」「デジタル化ではだめだ」という論調の記事も見かけますが、多くの中小企業の場合、細かな違いを議論している時間があるなら、できるところから取り組みを始めたほうがよいと思います。
手段が目的化していないか?
中小企業がDX・デジタル化を進めるとき気を付けたいのが、「手段が目的化していないか?」という点です。
DXだからクラウドにしよう。
デジタル化なら、あのCMのあれを導入しよう。
……といったご相談をいただくことがありますが、その手段は、本当に目的を達成できるでしょうか?
私もデジタル好きなので、あれも導入したいこれも導入したいとなりがちです。
ただ、導入を検討する前に一度立ち止まって検討することが大切だと実感しています。
何かに取り組む際には次の3点をいつも考えるようにしています。
- ありたい姿はどんなものか?
- 現状はどうなっているのか?
- 現状をありたい姿に近づけるためにどんな課題があるのか?
先日も人事関連のクラウドを導入しよう! と思いついたのですが、課題を「見える化」していくうちに、新しいクラウドを導入しなくても、Excelで十分課題を解決できることに気が付きました。
多くの中小企業はDXの一歩目を踏み出している
中小企業DXの遅れを指摘されることが、少なくありません。しかし、私たちのお客さまの多くは、すでにDXの一歩目を踏み出しています。
会計・販売・給与・勤怠などバックオフィスのDXが始まっていたり、Microsoft 365 やZoomなど、コミュニケーションのDXが始まっていたり、ホームページやメルマガなどで営業・マーケティングのDXも始まっています。
中小企業DXの二歩目
最近は、一歩目は踏み出せたので二歩目を踏み出したい、というお客さまからのご相談が増えています。
Microsoft 365 でOfficeとOneDriveは使えるようになったので、ExchangeやSharePoint、Teamsも使いたい。
会計・販売・給与システムを使っているので、勤怠と経費精算機能も使いたい、などです。
コミュニケーションはMicrosoft 365、バックオフィスはPCAや奉行などのように、複数機能が使えるサービスを利用されていると、二歩目三歩目を踏み出すことが簡単になります。
単体機能で素晴らしいクラウドサービスも多くありますが、増えれば増えるほどデータの連携や更新といった作業が増え、効率が落ちていきます。
「他社との連携も可能です」とうたうサービスも、実際連携するためには手作業が必要になる、追加オプションが必要になる、連携できるデータに限りがある……など、うまくいかない状況も多く目にしました。
中小企業の場合、ヒト・モノ・カネの消費を抑えるためにも、できるだけ複数機能が使える統合されたクラウドサービスを、2~3個に絞って導入されることがおすすめです。
中小企業がDXを進めるのはなぜか?
最後に、自社と他社のDXを進めてきたことで見えてきた共通項があります。
多くの中小企業がDXを進めるのは、日々の作業に追われる状況を自動化することで、改革・改善・学習などの時間を創り出すためだということです。
浅間商事では数年前、どうしたら改革・改善・学習が進むのだろうかと日々悩んでいました。
それが、DXやテレワークで日々の作業が効率化されてきたためか、改革・改善・学習が以前よりも目に見えて進むようになってきています。
最後のページに編集協力で社名と私の名前も載せていただいているこちらの書籍には、中小企業DXの事例が豊富に載っています。
本書でも、多くのDX推進者の方が、「改革・改善・学習などの時間を創り出すためにDXを推進している」と答えていました。
まとめ
中小企業のDX、まだ一歩目を踏み出せていないお客さまも、二歩目、三歩目を踏み出したいお客さまも、まだまだ間に合います。
ぜひ浅間商事に一度ご相談ください。
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